チラシの役割と他の広告について

チラシというのは、人々の身近な生活に密着したメディアです。地域を限定して配られるということで、その地域に住む人にメッセージを送るのにとても適しています。お店の人が、地元の人達に対してセール情報を知らせるには、チラシが最も効果を上げると言われています。カフェが新しいメニューができたというのを近所の人に知らせるのも、各家庭にチラシを配ったりします。ネットが生活の中心になったといっても、食事をするのは近所で、という人がほとんどだと思います。SNSでの評判を見て、わざわざ遠くに食べに行くというのが増えましたが、日々の食材やちょっとした外食というと、近所で求めるものです。

ターゲットが限定された地域であれば、チラシの効力は絶大です。チラシのニーズはまだまだ高いのは、日常生活に浸透しているメディアだからといえます。そしてその地域の住民に配布することもできるというのも強みです。このチラシのデザインというのは、デザインの仕事としては決して高い地位ではないといえます。ポスターなどからすると、かなり低く見られていることも確かです。広告関係の雑誌でもチラシが特集されるといったこともないというところからも、デザインの世界では軽視されていたといえると思います。

一方で、こうした権威付けが実際の活動の中で無意味だったといえます。CMや新聞広告が経済に大きな影響を与えることができなくなったと言われて久しいですが、チラシの広告効果というのは、メディアの中でも相変わらず高いのだそうです。消費者というのは1円でも安いところを探しています。チラシはそんな消費者が軽い気持ちで、行動を起こせるという点でも優れたメディアといえます。

チラシの反応率とマーケティング

チラシを配布してどの程度の効果があったかというのを示す割合を反応率と言います。広告効果の中の1つです。広告効果には、実際にチラシを見ることで行動を起こさなかったけれども、知名度を上げたり、その企業に対して好感を持ったというものが含まれます。けれども、こうしたものを正確にデータ化するというのは難しいものです。そのため、チラシを打った際にその反応がわかるように、割引券のようなものを添付します。

受け取った人が反応できるように、広告物に添付するというやり方で反応率を出す場合が多いのです。これをレスポンスメカニズムと呼びます。これには、クーポン券、招待券、プレゼント券、抽選券、フリーダイヤル、予約券、注文書、予約書、申込書などがあります。これらを実施した後に、実際に来た客の数をチラシの配布数で割ったものが反応率となります。反応率を知ることで、次回のチラシのあり方について考えたり、新しい企画を考えるなどができるわけです。統計を撮ることは販売戦略に活かせます。チラシの文字は当然ですが、文章であったり価格であったりします。

絵は、イメージを伝えるものです。クライアントの気持ちと商品イメージを写真やイラストで表現します。この文字と絵という2種類のエレメントをより確実なものにするために配色があります。配色というのは、イメージを伝えるためのものです。配色によってより効果的なイメージとするのが、デザイナーの仕事です。メッセージは記号化され、見る人はそれを読み取ります。読み取った人が、デザイナーの意図通りの動きをしてくれたら成功です。これをデザインによる反応と呼んでいます。その価値はターゲットが心を動かされたかどうかで決まるといえます。

チラシとマーケティング・リサーチ

チラシにはデザインする場合と、配布先を決める場合にマーケティング・リサーチが必要です。どこに住んでいるか、性別や年齢、職業、趣味、そして収入といったことを知るのは、マーケティングリサーチの第一歩といえます。また、現状を知るための手がかりも必要です。チラシを配ったり、折込をしたりする場合に、これらはいろんな意味を持っていることも知る必要があります。効率のいい広告活動をするためにマーケティングリサーチが行われます。顧客層の調査です。仕入れを行う際の参考にもなるものです。

市場調査に関する収集データというのは、一次データと二次データとがあります。一次データというのは、小売店の抱える個々の問題に応えるための調査で得られたデータです。二次データというのは、小売店の日常から得られるデータを中心とした、その他各種団体や調査期間が公表しているデータのことをいいます。一般的には、一次データというのは、オリジナル調査を実施することから費用がかかってしまいます。そのため、先に二次データを収集して、分析、検討するということになってきます。その後に一次テータ収集の必要が生じたら実施します。二次データには、小売店から収集される財務データ、クレームといったものから収集される白書、統計書、報告書、業界紙などの外部データがあります。

このような消費者の動向、購買力、地域特性、消費者の生の声、競合店調査といったことを行って、品揃や価格を考えていきます。接客、レイアウトに活かすことも大切です。調査法には面接調査やアンケート調査もあります。その他に戸別訪問、街頭面接法、セントラルロケーションテストといったことがあります。