チラシの歴史と資本主義について

産業革命によってそれまでの生産体制は大きく変革されました。日用品や日常品といったものを多くの民衆へ届けることができるようになりました。そしてまたその中で生産した製品を多くの人に買ってもらうための広告活動が芽生えていったのです。これが資本主義の原理です。

日本でも江戸時代には商業資本主義が成立して、そこで生まれたのが引札(報状)です。引札というのは、江戸時代の経済体制の中の優れたチラシなのです。この引札は現在の経済体制でも十分に通用するアイディアとデザイン性を持っています。引札自体は、木版によって刷られているそうです。引札の特徴というのは、サービス精神に溢れているところです。見る人が楽しくなるような工夫に富んでいます。中には字だけのものもありますが、錦絵のものには、戯作者が書いたコピーまで添えられています。

錦絵は、当時の人気絵師が担当しているものが多く、レベルの高さに驚きます。商店が出す報状では、ストーリー性があって読み物のようになっているものもありました。盆暮れの挨拶や開店披露といった報状は、庶民の楽しみになっていたようです。商品の宣伝用としては、生活必需品が多く庶民を楽しませることで商品に興味を持ってもらおうという意志が伺えます。

江戸時代の商売というと、武家などの得意先への訪問販売が主流でした。そのため本来は宣伝をする意味がないとも言えます。けれど庶民向けの報状を見ると、江戸の市民が消費の対象になっていたというのが伺えるわけです。17世紀後半には、一般市民には、チラシによる宣伝効果があるということを理解し始めたということです。情報は瓦版という号外的な木版刷りのチラシが生まれました。

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