明治時代以降のチラシについて

江戸時代、引札というのは錦絵に匹敵するようなものが作られていました。引札をもらおうと長蛇の列ができたという記録も残っています。市民が長蛇の列を作るほど、この引札には多くの仕掛けがあったようです。今で言うベストセラーといったところでしょうか。明治時代は、この流れを汲んで、引札は資本主義の発達に大きな貢献をしました。これ昭和初期まで続きました。木版刷というのは、明治初期で姿を消します。それに変わって印刷されたものが主流となります。活字を使った印刷は、急速に発達して、現代の印刷へと発展しました。

日本では、明治に日本の文字の活字印刷が完成しました。この本木活字を定着させ改良して、東京築地活版所が設立されました。現在はこの活版はほとんど行われずに、活字を使用しないオフセットで印刷が行われます。1970年代は、オフセットによる印刷技術の発達がありました。これがさらにクォリティーの高いチラシを可能にしていきました。これまでの活版印刷とは違って、写真を手軽に使うことができ、よりリアルな表現が用いられるようになりました。1990年代になると、コンピューター画像が実用化されました。そしてあっと言う間にチラシはコンピューターで制作されるようになったのです。

しかし、そうした技術の発達がチラシのデザインを成熟させたかというとそうとは言えないようです。日本における折込チラシというのは、1880年に登場したといわれています。新聞の創刊が1872年ですが、それはペラ一枚で折込みというのは、実際には存在していません。引札は付録のようなものとして付けられていたそうです。折込は20世紀に入ってから活発化しました。

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